ブログ 古代オリエントから辿る歴史
オリエント(太陽が昇る方角)とは東方のことであるが、西方はオキシデント(太陽が沈む方角)という。オキシデントという言葉は、ほとんどの日本人は聞いたことがないのではないだろうか。オリエントはヨーロッパから見て、東方の地域でメソポタミア(イラク)、エジプト、ペルシャ(イラン)、シリア、トルコ辺りを指す言葉である。日本も近代になって西欧から見た場合にオリエントとなるが、それ以前には視界にも入っていない小島であった。日本から見るとヨーロッパは間違いなくオキシデントであるが、そう呼ぶ人は学者以外にはないであろう。多くの日本人にヨーロッパが視界に入ってきたのは江戸末期から明治にかけてで、西洋(Western)という名称が定着していったと考えられる。 古代オリエントのチグリス・ユーフラテス川に挟まれた国土はとても肥沃であった。この辺りが世界文明の最古の起点とされている。大麦の収穫倍率(種を1粒まいたとき、何粒の収穫が得られるか)は欧州の2倍に対して、50~80倍あったとされる。しかし、オリエントには木材や金属がなかった。農耕民と遊牧民(当時は羊や山羊)が交流する中で有無相通(あるものとないものを交換...
