ポスト・トゥルース(post-truth)
オックスフォード辞典によると、ポスト・トゥルース(post-truth)は「世論を形成する際に、客観的な事実よりも、むしろ感情や個人的信条へのアピールの方がより影響力があるような状況」と定義づけている。世の中、SNSの発達で根拠のないフェイクニュースが飛び交い、拡散し、あたかも真実のように流布されることが多くなった。頼みのジャーナリストは真実を追求するべく、取材を重ね、裏取りをして、責任ある記事を書いてほしいのだが、こちらも素人記者並みの輩が多く、ネットニュースなどは切り取り記事のオンパレードといった有様で嘆かざるを得ない。挙句は芸能人のTV発言をなぞって人目を引くタイトルを付けるのが関の山では世も末である。残念な時代になったものだ。私はかつてのブログで今話題の「放送法第4条」(高市vs小西)について論じたことがあるが、とどのつまり、➀公安及び善良な風俗を害しないこと、➁政治的に公平であること、➂報道は事実をまげないですること、を遵守して放送している放送局は皆無であると断じざるを得ない。今の状況を鑑みれば、そもそもこの放送法第4条は守ることができない法律であり、守っていないことを証明す...