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皆さん、新年あけましておめでとうございます。先月、父が亡くなりましたので喪中ということで自重していないといけないのでしょうが、やはり新年を迎えることは気持ちが新たになるというか、清々しい気持ちになりますので、新年の挨拶から始めさせていただきました。毎年元日の新聞は何部にも構成されて厚厚しいものが配達されますが、日経新聞一面の「リアルの逆襲」という記事で後半部に各国首脳の採点が載っていました。各首脳の国家運営をどこかの専門機関が事実に即してその力量を採点したわけではなく、サンフランシスコの新興企業クラウトがネット上の影響力をもとに100点満点で採点したものだそうです。ちなみにオバマ99点、朴83点、安倍70点。多くの日本人がいささかの不満を感じる結果とは思いますが、日本の発信力を高める必要性は多くの人が認めるところでありましょう。この採点に使うのがFacebook(FB)やTwitterなどのSNSでの書き込みに対する反響の大きさ、学歴・職歴、SNSでの友人数などのネット空間に漂う個人情報で、それらを集めて独自の計算式で総合評価を出すそうです。米企業ではこのクラウトの高得点者を採用で優遇する動きもあるそうで、営業など社外との関係作りが大切な職種で点数を重視し、点数が低いと入社は難しいとか。。。

FBをやられている方は「自分新聞」を見たことがあるのではないかと思います。1年の自分のFBでの活動や反響をまとめてくれるなかなか便利で面白いアプリです。このアプリを提供しているグローバルアストロラインズ株式会社は『ハーバード流宴会術』著者の児玉教仁さん率いるグローバル人材教育及び英語教育を事業としている会社です。私には「自分新聞」と同社の事業理念に関係性を見いだせないでのですが、それはここでは置いておきます。ネット上ですでに指摘されていますが、『自分新聞』を利用するためには『ハーバード流宴会術』および男女のマッチングサイト『omiai』に「いいね!」することが求められます。単純に『自分新聞』サービスを利用したいだけなのに、本来利用するつもりもない『Omiai』に「いいね!」を押すこととなり、自ら削除しない限り、FBの広告に自分の名前やプロフィール写真その他がマッチングサイトの広告に利用され続ける可能性があります。なにしろ「いいね!」を押さないとアプリが使えないのですから、軽い気持ちで「いいね!」を押す人は少なからずいるでしょう。その「いいね!」は関係ないところへの「いいね!」なのです。私もFBをやりますが、たまに広告が紛れ込んできますね。「あなたのお友達が『いいね!』と言っています」ってやつですが、この人、これには興味あるとは思えないなあっていうことも感じることは多いです。そんなSNSのカラクリがあちこちに仕掛けられているかもしれない世の中ですから、使う側も注意しないといけないですね。

ちょっと前に「いいね!」を自動でやってくれるToolが紹介されていましたが、空虚な「いいね!」が今年どれほどサイバー空間を駆け巡るのか。。。結局リアルもサイバーも人間がやる以上、根っこのところでは何千年も前と変わらないのかもしれません。今年は少し古典にも手を伸ばそうかと思う元旦でした。皆さんの2014年が良き一年でありますように。

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