お気に入りのTV番組のひとつにテレビ東京の「YOUは何しに日本へ?」というのがあります。日本の国際空港に居合わせた外国人に問いかけて、気になる返答をした人(番組内では性別・年齢問わず名前ではなく『YOU』と呼称)に密着取材をさせてもらうといった企画の番組です。最近は外国人がいないであろう日本の田舎にも行って、住んでいる外国人を探し出して「Why are you here?」とインタビュー行う企画もあります。
私がこの番組を好きな理由は多くの外国人に日本を好きになってもらいたいし、好きと言ってくれる外国人の人は日本のどんなところが好きなんだろうということを理解したいからです。多くの外国人が日本を好きで、住んでくれて、あるいは文化に興味を持ってくれて、旅行に来てくれて、また来たいと言ってくれて、普通の日本人以上に奥深いところまで勉強してくれていて、時にこちらの不勉強を思い知らされたりするのが楽しみです。
サラリーマン時代には他者を寄せ付けない「忙し顔」をしていたからか、あまり街中で外国人の人に話し掛けられることはなかったのですが、今はFreelanceで余裕を持って歩いているせいか、先日は御成門駅で声を掛けられました。英語ではありましたが、カタコトでしたので、英語を母国語とする方達ではないのでしょう。見た感じとアクセントから多分スペイン語系でしょうか。可愛い娘さんと夫婦ふたりの3人家族で日本に旅行に来たようです。私のImageでは彼らの質問に流暢に答えて、じゃあEnjoy in Japan!と笑顔で別れ、日本にさらに良い印象を持ってもらった満足感に浸って家路につくつもりでいました。
質問は至って簡単で「銀座に行きたい」ということでした。ところがこれが結構難題でした。今や皆SuicaやPasmoを使っているので、切符を買うことはありません。でも彼らは切符を買わなければなりません。そして御成門から銀座に行く最短ルートは都営三田線で西高島平方面に向かって日比谷に行って、そこで営団地下鉄日比谷線に乗り換えて北千住方面に向かって銀座で降りるということです(そもそも地理感覚と地名を知らないと日本人でも口で言われて一回ですんなり頭に入っては来ないですよね)。これもスマホで調べればすぐ出てくるのですが、切符を買わなきゃという意識が強く働きすぎて、券売機の上のスパゲッティのような路線図を指さして260円掛かるよと言うのが関の山。待てよ、都営と営団は別料金だっけ??券売機で乗り換え駅を間違えて押すとまずいぞ、その券売機の画面は彼らが悪戦苦闘したのを物語るかのように英語表示になっていて、駅名表示は見にくいことこの上なし。。。。
時間が掛かっている言い訳を英語で呟きながら四苦八苦していると、父は「銀座はTaxiでいくとどれくらい?」、あまり違っても迷惑になるだろうからと色々考えていると「大体でいいから」と督促される始末、「1500円くらいなかあ」と当てずっぽうで答える。じゃあタクシーで行こうと家族同士で納得し合ったらしく、目の前から消えていきました。今、Taxiサイトで調べたら980円と出ました。結論から言えば、Taxiで行くのが料金的にも時間的にも正解だったと思うのですが、自分のImageと全くかけ離れた情けない状況になってしまい、打ちひしがれてしまいました。
もっと外国人観光客に優しい鉄道にしましょうよ!とJR私鉄各社に呼びかけたいです。券売機で行きたい駅名がアルファベット順に並んでいて簡単に切符が買えて、切符には乗り換え案内が外国語表記されるとか。今は3人の家族が日本を思う存分楽しんで、良い思い出を作って帰国して欲しいと願うのみです。
コメント
りょうたさん、コメントありがとう。民間は色々工夫してくれると思いますが、官には何かのアプローチが必要だろうと感じてます。将来、そんなことにも力を注ぎたいし、外国人に日本語を教えてこともできたらいいなとボンヤリ思っています。
毎日暑いですねえ。若いからといって無理せず、体にはくれぐれも留意してください。
僕も外国人に乗り換えを聞かれて説明するのに苦戦しました。一人でも多くの外国人に日本をよく思ってもらえるよう、自分にできることはやっていきたいです。